@京都 : 家具職人日記
本棚+飾り棚の納品
年末年始と製作を続けていた本棚と飾り棚がようやく完成。
先日納品に伺って参りました。
まずは本棚。
幅1200のものを2台。
地板に対し天板の奥行きを小さくし、図書館の本棚のような実直なデザインとしています。
手前に見えるのは、そう、以前納めさせて頂いたライティングビューロー
側面が台形になっているのはこのビューローとの協調性を持たせる意味合いもあります。
同様に側板と天板を蟻組で組んでいます。
2台の本棚を並べたジョイント部分に面白いディテールが現れます。
本棚の天板は一枚の板から切り出しているので、端から端まで
木目がつながっています。
続いて、飾り棚。
デザインとしては引出しにするか、扉にするか迷った末に
お客さんの提案で各1台ずつ製作する事に。
こちらも天板の幅が小さくなるデザインを継承しています。
今回この引出し部分のデザインにずいぶんと悩みました。
見た目を優先すると引出しは3段にしたいところ。
しかし、用途が陶器等を仕舞ったりするという事で深さが必要。
引きし2段にすると、やっぱり野暮ったい。
で、このように引出しの前板を傾斜させて下部に引手を設けるというデザインに
行き着きました。
家具関係に詳しい方はご察しの通り、ジョージ・ナカシマに
よくみられるディテールです。
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