2012年3月の家具職人日記

ままごとキッチン完成


ホームページからお問い合わせを頂き、ままごと用のキッチンを製作しました。
材料は福井県産の杉材を使用。スイッチやツマミにはお孫さんの名前にちなんで
チェリー材を使用しています。
  

杉の柔らかい木目とチェリー材の色がとても良く合っていると思います。
スイッチは回転式。しかも妻からの指摘を受けクルクルと回転するのではなく
12時と3時の方向で止まるようになってます。
 

試しにうちの2歳の娘を立たせてみる。うん、いい感じ。
「ごめん、君のじゃない、、。」


蛇口もしっかり作ってます。シンクはホーロー製のボウル。


オーブンの内部にトレイが一段あります。
 

引出しだって付いてますよ。


「未来家具」始動! 

国産の針葉樹で家具や小物を製作し、日本の森を再生していこうという取り組みを
若手の木工仲間と共に始めました。
その名も「未来家具」

まずは、6月の木工家ウィークで『未来へつなげる木の家具展』と題し
展示を行います。

メンバーのサイトです。

田口慎介 デコラ社 
近澤 裕司 QUALI
前田智之 マエダ木工
松島周平・知美 first-hand
山中俊輔 neighborwood

未来家具のfacebookページもあります→こちら

というわけで、僕は福井県産の杉を使った家具を製作しています。

マエダ木工では木工家ウィークよりも一足早く
4月から金津創作の森で行われるクラフト展に杉を使ったプロダクトを何点か出展します!

『未来へつなげる木の家具展』

「ものづくりを通して森づくりを」若手木工家5組が地域のスギやヒノキを使い、次世代に残したい家具や小物の提案をします。
会期 2012.6.1(金)から6.3(日)
    10:00~17:00

■会場 主税町長屋門


杉の製材

先日、杉の丸太を購入し製材を行ってきました。
直径は約60センチ、根っこの太いところでは90センチを超えています。
長さは5200mm。

福井の地で育ったその杉の樹齢はおよそ100年。
その木を僕の判断で製材していくのですから、責任は重大。
製材所のおじさんと僕とで慎重に慎重に作業を進めていきました。

当初、90センチ超えの材料が手に入る予定はなかったので
急遽デザインを練りその場で製材。

樹齢100年の杉材のパワーと魅力を存分に味わえる
すごい作品になったと思っています。


ままごとキッチン


最近、杉の材をよく使うようになってきました。
アメリカンチェリーやウォールナットは間違いなく素晴らしく、美しい材料ですが
日本に居るからには日本の木を使ってモノ作りをしたい、と思うようになったのです。

という事で、杉の材を調達しに製材所へと行ってきました。
厚さ23mm、幅125mm、長さ2000mmの板材。
この後の仕事で使う予定が重なっていたので、写真に売っている量をまとめ買い。

で、これから製作するのは「ままごと用のキッチン」
調度うちの娘と同じ2才位のお孫さんがいらっしゃる方からのご注文。
製作に関しては、本物のキッチンを作ってきた経験と
2歳の娘が居るという境遇をフルに活かして行っております。

自分の娘用にも作ろうかな、なんて思いつつ結局1台だけ製作してます。


ねじり組み


ウォールナットをねじり組み接ぎという特殊な組み手で組んだスツール。
この作品をプロダクトデザイナーの安次富 隆さんがとても気に入って下さって
購入して頂けることになりました。


しかしながらこの作品はドイツでの研修中に製作したという経緯もあって
非売品とさせて頂いているのです。

そこであらたに朴の木を使って製作したモノを販売させて頂きました。

今後他の樹種でも製作して定番化していければと思っています。
まずは面白い木材を探さねば。


H邸のベンチ


昨年末に製作した荒谷省午さんデザインのH邸のスツールに引き続き
H邸のベンチを製作しています。

脚の形状はスツールと同じなので、形成には前回製作しておいたジグを使用。
あっさり形は出来たものの、そこからがなかなか大変。


今回はダボを使用して脚を組み立てました。

座面はスギの柾目を使用。
サンダーがけをした後の塗装前の写真なので白っぽいですが
塗れば良い感じに。


造り付け本棚

既に新築させれた住宅に造り付けの本棚を製作するという計画。
設置箇所はこのパース部分の他にもう一部屋(書庫)。

オリジナルの踏み台や、キャットタワーも計画に盛り込んでいます。

使用する材料もほぼ決まって、製作開始までもう少し。


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