2011年4月の家具職人日記

朱色の拭き漆


先日問い合わせを受けた朱色の拭き漆。研究もかねて早速サンプルを製作しました。
折角サンプルが出来たので問い合わせをして下さったプリヤデザイン一級建築士事務所へとお持ちしました。
 
実際に設置される場所や、脚の形状等を打ち合わせ。

ついでと言っちゃなんですが、突き板のサンプルもお渡しして
現在検討中の新築物件での樹種選びの資料として頂く。

うまく話が進めば良いのですが・・・期待しています!

プリヤデザインの小林さんも僕がお伺いした様子をこちらのブログに書いて下さってます。


鈴木彫刻所の鈴木さんが…


 
今日、鈴木彫刻所の鈴木美央さんがうちの工房にお越し下さいました。

鈴木さんには国産の木材(ケヤキやヒノキ、ホウなど)を使って作ったアクセサリーや器等を見せて頂き
僕はドイツで作った作品などをお見せしました。
また、国産ではない木材に興味あるという事でしたので、ウォールナットやチェリーなどの材料も見て頂きました。
 
曲線を排したものと、曲線だけの物。
同じ木材を使っていてもその表情は全く異なります。
その2つが上手く交われば何かとても面白い事が出来そうな気がします。
今後なんらかの形でコラボさせて頂ければ、と思っています。
 
そして
ちょうど、捨てるにはもったいない、というような端材を残してあったので
お持ち帰り頂きました。こちらとしても、どんどん貯まっていくので助かります。
すてきな作品になって帰ってき来てくれる??(笑)事を楽しみにしています。
 


町家の改修工事/突き板サンプル


京都で進行中の町家の改修工事。
キッチン部分で使用する突き板の樹種を決定するため、数種類の塗装サンプルを現場に持参しました。
 
今回用意したのは
アメリカンチェリー、ウォールナット、ブビンガ、チーク、桜、ナラ、ケヤキの7種類。
木目のつながりを意識して使用するためサンプルはすべて板目。

設計の方に全体のバランスを考慮した上で樹種を決定頂きました。
何が選ばれたかはまた完成時のお楽しみにという事で。
 
当初予定していた樹種とはかなり違ったイメージのモノが選ばれたので
サンプルをたくさん提示出来てよかったと思うと同時に、全体の中でどういう存在感になるのか
完成が楽しみです。


安次富 隆さん、再び


1月に続き再びマエダ木工の工房にプロダクトデザイナーの安次富 隆さんにお越し頂きました。
今回は近日公開を予定していたホームページ(このサイト)を中心にご覧頂いて
アドバイスを頂きました。
 
この日の為に自宅のMacを工房に設置したのですが、まずこのスタイルがカッコイイ!と
気にってもらいました。
自分で言うのも何ですがセンスがイイと大変褒めて頂きました。
「ミラノサローネに出展したらどうか」なんて本気でアドバイスを頂いて・・・
がんばっていきます!

ところで
去年訪れたミラノサローネでは衝撃的と言っていいほどの感動を受けました。
デザインてのはまだまだある!デザインてこんなに楽しんだ!と思ったのです。
もう一度行きたいです。ミラノ


後半には現在デザインを検討している、ワークデスク(ライティングビューロー)のCGを
見て頂いたり、安次富さんが描いたCGも見せて頂きました。

一線で活躍されている方に認めてもらえるのは何よりも今後の自信につながります。
製作欲がドンドン湧いてきました。いくつかあるアイデアをはやく製作に移せるようにしたいです。

今回の様子は安次富さんのHPでも紹介されています。
 


漆を学ぶ

先日、テーブルの製作について問い合わせがあったのですが
その仕上げの1つとして「拭き漆」というものが含まれていました。

これまで漆に関してはカジッタ事がある位で、本格的には
取り組んでいなかったので、この機会に一度基礎から学ぼうと
昨日、塗り師の方や漆販売店の方にお会いして来ました。

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京都で町家の改修工事

京都で始まる町家の改修工事。
マエダ木工では造作家具や置き家具、建具工事を担当。

前回打ち合わせをした際の、解体前の様子とは打って変わって
すっきりとスケルトン状態。
表面だけキレイに見せていた以前のリフォーム工事の
実態も明らかになったようだ。

工期は割とつまっているのだが、どこの現場でも同じように
構造用合板が無いらしい。
木工所レベルでも2.5mm、4mmのラワンベニアは入手困難となっています。

当たり前に手に入っていた物が、手に入らなくなるという現実。
本当に必要な物は??、これまでが作りすぎていたのでは??
そんなことを考える機会になればいいと思います。


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