椅子の研究2
現在マエダ木工のオリジナルチェアの試作を行っています。
現状は試作2号機に手を加えた2号機改が出来上がっていて
実際に今その椅子に座りながらこのブログ書いています。
この試作に入る前には実はいろいろと研究を重ねています。
椅子に関する本を読みあさったり、過去の椅子の研究をしたり・・・
写真は名作と呼ばれる椅子の図面を、椅子のプロトタイプと呼ばれる
図に当てはめて座面の傾斜や、背もたれの位置を確認しているところ。
この図を見ると名作と呼ばれる椅子の形状と、プトロタイプが示す適切な
傾斜と背もたれの位置が驚く程一致している事が分かります。
ちなみに写真にあるの椅子の図面は、ウェグナーのザ・チェアとYチェア
そしてモーエンセンのJ-39です。
いずれも製造メーカーのホームページから3Dデータがダウンロード出来ます。
このような研究の成果もあって、座り心地に関しては
最初の試作の段階なかなか良い水準のものが出来たと思っています。
ただ椅子のデザインは他の家具と比べて難易度が高いです。
いつものごとく図面から3Dを立ち上げデザインしているのですが
どうも実際に作ってみるとイメージが違う・・・。
これは椅子特有の事だと僕は思っています。
他の家具は出来上がった時に感動が少ない位、3Dで仕上がりを確認出来ています。
もちろん仕上がりをイメージ出来る予備知識は必要ですが。
360度全方向からの視線を浴びる椅子は、細部の1mm、2mmといったレベルで
調整が必要です。
リデザインを重ね、1作目の完成までもう少しです。
I邸のテレビボード
6月にダイニングテーブルを製作させて頂いたI邸(A-House)。
引き続きテレビボードの製作依頼を頂き、先日納品致しました。
こちらのダイニングテーブルはセンターのスリットが特徴。
そのデザインを継承すべくテレビ台にもスリットを設けています。
ダイニングテーブルからのスリットがテレビボードを打ち抜いてるようなイメージ。
ダイニングテーブルとは同じワイドでデザインしていて
脚も同じ材料から作っているので同じ太さです。
扉部分と天板部分は木目が繫がるように製作し、さらには
スリットを中心に左右の木目が揃うように木材を配列しています。
天板のスリットは配線を通す役割も担っていて、壁にピッタリと
家具を設置する事が出来ます。
TVボードというと、下部にHDDレコーダー等をしまったりするオープンのスペースを
設けるのが一般的ですが、TVにHDDが内蔵されているのでそのようなスペースは
必要ないという事で、今回はA4サイズが立つ収納を下に設けて、扉を付けています。
お蕎麦屋さんのテーブル
福井市でお蕎麦屋さんを開かれる方からご依頼を頂き
お店で使用されるテーブルを製作させて頂きました。
天板はソフトメープル。
脚には7樹種の木材を用いています。
そもそもこんなに沢山の樹種を使用する予定はありませんでした。
計画を進めていく中で、どうしても厳しい予算。
それなら手持ちの材料をフル投入して製作して予算を抑えようという発想に。
脚の樹種がバラバラと言ってしまえばそれまでですが
緻密に計算して配色を考えています。
ちなみに脚に用いた樹種は
ウォールナット、アメリカンチェリー、ナラ、クリ、タモ、サペリ、オニグルミ。
残念ながらプレオープンにはお伺い出来なかったのですが
フレンチの修行もされているオーナーさんの作るおろし蕎麦は要チェックです。
オープンは8月6日だそうです!
蕎麦屋 十九 Sobaya-Toku
福井市二の宮3-23-20
TEL 0776-50-2319
お近くに起こしの際は是非!
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