2012年1月の家具職人日記

I.S邸の造作家具 製作1



現在製作中のI.S邸のキッチンとカップボードなど。
頂いた図面をもとに3Dを立ち上げ細部の納まりを確認していく。
全体の木目の流れから引出しの大きさまで。
一度バーチャルな世界で製作をした後、いよいよ本番。

今日でやっとパネルが出来上がってきたところ。
月末の納品に向けて急ピッチで加工を進めていかなくては。
月末って言ってもほぼ来週末か?いやいやまさか、、。


本棚+飾り棚の納品


年末年始と製作を続けていた本棚と飾り棚がようやく完成。
先日納品に伺って参りました。

まずは本棚。
幅1200のものを2台。
地板に対し天板の奥行きを小さくし、図書館の本棚のような実直なデザインとしています。
手前に見えるのは、そう、以前納めさせて頂いたライティングビューロー
側面が台形になっているのはこのビューローとの協調性を持たせる意味合いもあります。


同様に側板と天板を蟻組で組んでいます。
2台の本棚を並べたジョイント部分に面白いディテールが現れます。


本棚の天板は一枚の板から切り出しているので、端から端まで
木目がつながっています。


続いて、飾り棚。
デザインとしては引出しにするか、扉にするか迷った末に
お客さんの提案で各1台ずつ製作する事に。
こちらも天板の幅が小さくなるデザインを継承しています。


意図的に仕口を見せています。


扉のツマミもオリジナルで製作しています。


今回この引出し部分のデザインにずいぶんと悩みました。
見た目を優先すると引出しは3段にしたいところ。
しかし、用途が陶器等を仕舞ったりするという事で深さが必要。
引きし2段にすると、やっぱり野暮ったい。
で、このように引出しの前板を傾斜させて下部に引手を設けるというデザインに
行き着きました。
家具関係に詳しい方はご察しの通り、ジョージ・ナカシマに
よくみられるディテールです。


本棚と飾り棚 製作2


年をまたいでの製作になっている、アメリカンチェリーの本棚と飾り棚。

もうぼちぼち完成です。
今回は飾り棚を框組でデザインした為、ほぞ加工が多いです。
写真は「角のみ」という機械でほぞ穴を空けているところ。


原寸図にあわせての加工。
ほとんどんが機械による加工ですが、たまに手で加工したりもします。


一通り加工が終わったところ。
組み立ててしまうと見えないところも多いですが
こうして見ると「実に美しい」と自己満足、、。


2012年 迎春

新年あけましておめでとうございます。
本年もマエダ木工をよろしくお願い致します。

今年の正月は1日〜4日まで休んで、本日5日より作業を開始しました。
昨年は独立1年目という事もあって、初めての事が多すぎてバタバタしちゃいました。

今年は気が早いかもしれませんが、来年につながっていく活動が始めれるよう
新しい事にチャレンジしていきたいと思います。

ん?結局初めての事の連続か、、、。


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