2011年6月の家具職人日記

1/5の家具模型展in福井県立美術館


 
7月1日(金)〜7月3日(日)まで福井県立美術館おいて
福井県デザインコンクール作品展が開催されます。それに合わせて公募展とは別に福井で活躍するデザイナー
や作家を紹介するコーナーを設けるということでお誘いを受け、出品させて頂く事になりました。

今回は昨年の9月にドイツ、ライプツィヒで行った家具の模型展を再現しようと思っています。
依頼を受けて、慌てて模型を箱から出して、破損した部分を修正。
10点程の家具模型と手書きの図面を展示します。

みなさん是非足を運んでみて下さい!
 
 


オーダーメイドで祭壇を


ホームページをご覧頂いた方から、ちょっと珍しい注文を頂きました。
特注の祭壇です。

ご希望のサイズを伺っていたので、それに合わせてこちらでデザインしたのですが
なかなか悩みました。今まで考えた事の無い種類の家具でしたので・・・
いろいろと調べて、この形に落ち着きました。

材料はベイヒを使用。削ると独特の香りがして、木肌もキレイで気に入りました。
ところで建具材に使われるような針葉樹って結構なお値段がするのですね。
正直つい最近まで知りませんでした。木曽ヒノキの値段なんか聞いたら驚きます。

いつものようにこの様なCGと図面を作成し、ご確認頂いて製作しました。
塗装はワンダー水性1液型の白木色を使用しています。


新作!


先日行われた福井県創作家具建具展に出展した家具(まだ名称が決まらず・・・)です。
材料は福井県産の杉の間伐材を使用しています。

デザインは以前ドイツで1/5の模型展を行った際に考えていたモノです。ちなみに模型は
チェリー材を利用しています。今回製作してみて今度はホワイトアッシュで作っても面白いかな
と思っています。材料費が跳ね上がりますが….


材がクロスする箇所は面腰十字で組んでいます。
意匠的な配慮もありますが、何よりもこの方が強度が増します。


パーツを組み替える事でいろいろな使い方が出来ます。
斜めになった正方形の中にある棚板(水平部分)も取りずせます。

この展示会では審査も行われたのですが、残念ながら4位。
出展するからには1位を狙ってたのですが。上位の作品をみると技能コンクールのような
意味合いが強いようです。審査基準からすると健闘した方かも。
4位なのですが、今月の17日〜19日まで行われる高山市での全国大会に出展出来る事になりました。
審査する人が変われば違う結果が出るかもしれません。


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