2013年2月の家具職人日記

今泉の家のダイニングテーブル

福井の建築事務所、DEMU建築設計事務所さんの設計の住宅のためのダイニングテーブルを製作させて頂きました。

このところ建築家さん設計の住宅へのダイニングテーブルの納品が続いています。

「新しい家で、大きな無垢のテーブルに家族が集まり、一緒に食事をする」

製作する家具の中でもとりわけダイニングテーブルにはお客様の思い入れも強いと思います。
そんな家具を製作させて頂くのはやりがいもありますし、同時にプレッシャーでもあります。
しかもマエダ木工では同じデザインのものを製作する事は少なく、毎回がその家の為のオリジナルなのです。

建築家さんとのお仕事の場合、デザインの進め方も色々です。

・概ねマエダ木工にお任せ頂けるパターン。
・ラフスケッチなどを頂きイメージを掴み、こちらからデザインを提案させて頂くパターン。
・建築家さん自身がデザインされたものを製作するパターン

どのやり方にもそれぞれに違った面白さと難しさがあります。
今回のテーブルは3番目の建築家さんによるものです。

今回使用した材料。天板用には暑さ65mm、幅450mmの一枚板が2枚。
こちらの板を使用する事が諸々の理由から前提してあったようです。
推測するに設計の出村さんはデザインに随分と頭を悩ませたのではないかと思います。

住宅の雰囲気からして65mmの天板はあまりに分厚すぎます。
かと言って折角の立派な材料を使って、天板が薄く見えるデザインにするのは
明らかに間違っています。

そんな様々は条件のもと考えだされた今回のデザインは見事で、秀逸でした。
あとは作るだけでいいです。

塗装前の仮組の様子。
天板が浮いたように見せる事で、実際の重さよりも天板を軽く見せています。
しかし、天板の厚みもしっかり確認出来るポイントもあります。

先週納品させて頂き、オープンハウスも大盛況だったようです。

完成後の写真がこちらにあります
   →マエダ木工のFacebookページ


箱もの色々

現在は福井をはじめ、京都、大阪でのお仕事が進行中です。


こちらはタモの柾目材の突き板を使った下駄箱。
手前にある縦長の開口はポストからの郵便物を受け入れる為のもの。
扉にある開口は、、、秘密です。
デザインはこちらから何点か提案させて頂いたものを設計の方と協議し決定しました。
設計は魚谷繁礼建築研究所さん
 
 
 


 
こちらは福井での物件。天井の傾斜に合わせて吊り戸棚を製作。
設計は DEMU建築設計事務所さん。
写真は取り付け途中ですが、全面に扉とフィックスパネルがつきます。
今回は突き板の選定に頭を悩ませました。設計の出村さんと何度も打ち合わせを重ねた結果
板目と柾目の混ざった突き板を使用する事に。
粘った甲斐があって、あっさりしすぎず、しつこくなりすぎず
とてもよい印象に仕上がったと思います。

こちらの家具以外にも何点か造作家具を作らせて頂きました。

そして今ダイニングテーブルを製作中です。

今週末にオープンハウス(住宅内覧会)があります。
詳しくはこちらから

久々の休日。
お出かけした先で昔からやってみたかった
ろくろを体験。
上の娘もちょっとだけ体験。

よし完成と思ったところで
妻から「もうちょっと大きく」と指摘がはいり
わりと大きなお皿が出来ました。

届くのは2ヶ月後らしいです。


大喜書店オープン

昨年11月に本棚とレジカウンターを製作させて頂いた大喜書店さんが
いよいよ明日2月9日にオープンを迎えます。
場所は京都の中心部。地下鉄烏丸線、五条駅からすぐです。
京都駅からでも歩ける距離です。

京都市下京区五条高倉角堺町21
 Jimukino Ueda Bldg. 302

ラワン合板にオイル塗装で仕上げた本棚は新設ながら
すでに何年もそこにあったかのような、落ち着いた雰囲気に仕上がっていると思います。
こだわりの木口部分の納まりにも注目です。

1週間ほど前のオープン準備中にお伺いしましたが
建築関係やインテリア関係の本が盛りだくさんで、財布のひもが緩んでいる時に行くと
とても危険そうです。

本好きの僕にとって本屋さんの本棚を作らせて頂けるというのは
とてもやりがいのある楽しいお仕事でした。
依頼して下さった岡田様、ありがとうございました。

今回の写真は大喜書店の店主であり建築写真家の岡田大次郎さんが撮ってくださったものです。

ちなみに本屋さんの奥は建築設計事務所にもなっています。
スペースクリップ一級建築士事務所


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