2011年3月の家具職人日記

テレビボード完成


3月の上旬から製作をしていたTVボードがようやく完成し、写真取りをすませ
先日愛知県まで納品してきました。
依頼をしてくれたのは学生時代の友人。
要望を聞いてこちらでデザインし、何度も修正を加えてこの形に落ち着きました。
要望の内容や、そのやり取りの様子もまた後日ブログで紹介します。

全体的にはウォールナットの板目の突き板を使い、格子戸部分には無垢材を
用いています。塗装は前回のブログで書いた仕様で。


脚部の金物はこのTVボードの為に製作したオリジナルのものです。


格子戸は前開き式。その他は全て引き出しになっています。


このTVボードはAV機器を設置した際の配線が全て隠せるように
デザインされています。

天板部分に設けた配線用の開口を隠すフタもウォールナットを
使って製作しています。

現在同時に納品する予定だったローテーブルを製作中です。


木材塗装の勉強会


先日の3月の20日に大阪で行われた、「木の仕事の会」主催の木材塗装の
勉強会に参加して来ました。
本当は午前中にあった木の仕事の会の総会にも参加したかったのだけれど
都合がつかず、午後からの勉強会のみで。

この勉強会は僕にとってモノ凄く興味深いもので、何があっても参加したかったのです。

講師をしてくださったのはキャピタルペイント水谷さん。
キャピタルペイントと言えば、オリオ2が有名ですが僕はそれ以外の
ウレタン塗料にも興味があって実際に使ってみていたところなんです。

当然、お聞きしたい事は山ほどある訳でいろいろと質問をさせてもらいました。
他の会員の方も熱心で講師の方は休憩時間も質問攻めに・・・

無垢材の塗装に関しては、僕の中である程度これだって方法が確立されつつ
あるのですが、突き板に関してはこれまで試行錯誤の段階でした。
しかーし、今回でこれだ!って方法が見つかりました。

実は先日友人の為に作った家具にこの塗装方法を施したのですが
仕上がりは抜群に良いです。

突き板に塗装をする場合僕がもっとも重要視するのは
いかに木の質感を残せるか、ということ。
かといって突き板の性質上、表面を保護しない訳にはいきません。
理想は表面をしっかり保護してくれて、かつ素地の質感を残す
ということなのですが、かなり理想に近い仕上がりに出来ました。

何人かの人に見てもらったのですが、パッと見で、これ塗装してあるの?っていう
人が居る程です。しかも表面は醤油等をこぼして2時間放置しても跡が残らないし
鉛筆硬度で2H程あるのでカウンタートップの塗装にも使えるのです。

塗料も日々進化してますね。勉強って大事です。


過去の日記
ランダムイメージ