2011年11月の家具職人日記

クリスマスマーケット@ドレスデン

ドイツでは先週からクリスマスマーケットが開いているそうです。

過去の思い出に浸っている場合ではないのですが、このクリスマスマーケットだけは
どうしてもうらやましい。

マイナス15度近い気温の中、グリューバインというホットワインを飲む。
そういえば、去年の年末年始にはドイツ人の友人が福井に遊びに来て
グリューバインを作ってくれました。
今年もレシピを調べて作ってみようかな。


Y邸の置き家具

古民家Y邸の改修では造作家具に加えて、出村さん設計のもと置き家具も製作させて頂きました。

樹種は全体のイメージを考慮した結果、最終的にアメリカンチェリーに決定。
板目の突き板(一部は無垢材)を使用して製作しています。

向かって左にテレビ台、右に整理箪笥。
テレビ台は引き戸になっていて、そこにはガラスが入るんのですが、撮影時には間に合わず。
和の雰囲気に馴染み、アンティークっぽさがあった方が良いという事で
整理箪笥には真鍮の取っ手を取付けました。
 
 
  

テレビ台の配線口部分。40φの開口だけでは普段はちょっと穴が大きすぎるのでは
と思い、こんな感じのフタを提案させてもらいました。
配線をした後は、フタをして、線だけが隙間から通っているようにするというアイデア。
 
 
 

今回木製Vレールを自作しました。
どうもしても既製品の木製Vレールを使いたくなくて、、。 
恐らく、言わなかったら誰も気づかないと思いますが、だからいいんです。


古民家Y邸の家具

DEMU建築設計事務所設計の古民家の改修。
設計の出村さんからご指名を頂き、造作家具と置き家具を製作しました。

洗面台下部の引出し収納+下足箱。
タモの柾目の突き板を使って製作しています。
引出しの手掛けは上部に傾斜をとって、スッキリと。しかも傾斜部分には無垢材を貼って
耐久性を持たせてあります。

手前は下駄箱になっています。棚板はキズがいっても大丈夫なようにタモの集成材で。
一番下は畑仕事等で汚れた長靴等が置けるように地板は無しで直接土間になっています。
設計の出村さんの細かい配慮、スゴイです。

上部はミラー付きのスライドドアと開き戸。

 
 

トイレ内の洗面台。天板と側板はタモの無垢材で作っています。

キッチン横の食器棚。
タモの柾目で、手掛け部分には無垢材を使用しています。

アメリカンチェリーの突き板を使って作った置き家具は次回に


GD邸のコート収納


先日竣工したGD邸に納めたコート収納。

既存の下駄箱はそのまま残し、その上に新しくピーラーの突き板を使って製作した
コート収納を設置しています。

デザインは設計の柳沢究さん。
ピーラーを使用する事や、下部を浮かす事等、こちらから提案もさせて頂きました。
扉をトメ加工で納めてあるので、玄関から見ると1つの塊がくっ付いているようにも見えます。
シンプルなデザインで新しさを出しつつも、全体に良く馴染んでいると思います。

いい意味で目立たず、オープンハウスにお越し頂いた方も
あっさりとスルーしていかれる方が多かった気がします、、。


屋内から見るとこんな感じです。
 
 

扉の開き方に一工夫されていて、手前の扉を開けてコートを収納するようになっています。
今回、トメの扉を納める為の専用の丁番を初めて使用したのですが
価格が高い事を除けば、なかなか気に入りました。

 
 


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