@工房 : 家具職人日記
ライティングビューローのCG
一ヶ月程前に問い合わせを頂いて、これから製作予定のライティングビューロー。
恥ずかしながら、このような家具をビューローと言う事は知りませんでした。
しかも、ビューローはドイツ語。ちなみにスペルはBüroでüの発音は「ウ」の口の形で「イ」と発音するらしいが
僕にはなかなか無理でした。事務所という意味です。
で、今回のCGは最終決定したもの。一度別のプランで提案をさせて頂き
詳しく要望を伺ってこのデザインにまとまりました。
このビューローのデザイン。なかなか大変です。
まず第一に、天板となる扉を前に倒すと、支えとなる腕が自動で前に出てくる仕組みを採用するため
金物の納まり部分が若干複雑になっています。まぁこれは考えれば分かる事なんですが・・・
一番頭を悩ませたのが、単純に機能だけを満たしてデザインすると、どうしても野暮ったくなってしまう事。
これは言葉では表現しづらいのですが、もうちょっと細くしたい!低くしたい!と思ってもワークデスクとしての
機能を保つ為にはこれ以上無理!という戦い。
いろんなプランを検討した結果やっとこのバランスを見つけ出しました。
ところで、マエダ木工では打ち合わせの際、このようなCGを使って提案させて頂きます。
オーダー家具というのは出来上がるまで形が見えないという不安があるかもしれませんが
このようなCGを見て頂ければ大体のイメージはつかんで頂けると思います。
もちろん、図面も描きますし、下の写真のような材料サンプルもお見せします。
お客様も出来上がりが楽しみだ、と仰っていて、僕も製作するのが楽しみなのですが
GW明けはちょっと別件の仕事が入ってまして・・・。
完成はもう少し先になりそうです。