2011年の家具職人日記

木材塗装の勉強会


先日の3月の20日に大阪で行われた、「木の仕事の会」主催の木材塗装の
勉強会に参加して来ました。
本当は午前中にあった木の仕事の会の総会にも参加したかったのだけれど
都合がつかず、午後からの勉強会のみで。

この勉強会は僕にとってモノ凄く興味深いもので、何があっても参加したかったのです。

講師をしてくださったのはキャピタルペイント水谷さん。
キャピタルペイントと言えば、オリオ2が有名ですが僕はそれ以外の
ウレタン塗料にも興味があって実際に使ってみていたところなんです。

当然、お聞きしたい事は山ほどある訳でいろいろと質問をさせてもらいました。
他の会員の方も熱心で講師の方は休憩時間も質問攻めに・・・

無垢材の塗装に関しては、僕の中である程度これだって方法が確立されつつ
あるのですが、突き板に関してはこれまで試行錯誤の段階でした。
しかーし、今回でこれだ!って方法が見つかりました。

実は先日友人の為に作った家具にこの塗装方法を施したのですが
仕上がりは抜群に良いです。

突き板に塗装をする場合僕がもっとも重要視するのは
いかに木の質感を残せるか、ということ。
かといって突き板の性質上、表面を保護しない訳にはいきません。
理想は表面をしっかり保護してくれて、かつ素地の質感を残す
ということなのですが、かなり理想に近い仕上がりに出来ました。

何人かの人に見てもらったのですが、パッと見で、これ塗装してあるの?っていう
人が居る程です。しかも表面は醤油等をこぼして2時間放置しても跡が残らないし
鉛筆硬度で2H程あるのでカウンタートップの塗装にも使えるのです。

塗料も日々進化してますね。勉強って大事です。


福井は雪で別世界


福井は25年ぶりの大雪だって言ってますが
ワタクシは31歳ですので、記憶がある範囲では人生最大の大雪と
なっています。
 
福井に帰って1年目でこれとは驚かされます。
妻には、昔はそれなりに雪も降ったが最近はたいした事無い
と言っていたので、先日まで詐欺師あつかいをされそうになってましたが
25年ぶりとあればしょうがない。 


積雪はゆうに1mを超えています。
道路脇に見える雪の断面。
その高さで何キロも先まで雪、雪、雪。 
 

トラックもこんな状態なので
しばらく納品はご勘弁頂きたいかと・・・
が!明日車検らしい。


プロダクトデザイナーの安次富隆さんが


昨日(26日)マエダ木工の工房に
プロダクトデザイナーの安次富隆(あしとみ たかし)さんに
お越し頂きました。

昨年の10月に鯖江市での「むすぶデザイン展」のギャラリートークに
参加した事がきっかけで今回このような場を設けて頂く事が出来ました。

ドイツで作成した1/5スケールの模型や、帰国後に作成した
原寸の試作品を見て頂き、ご意見を頂きました。

とても気さくな方で、イイ物はイイ、面白くない物は面白くないと
ハッキリ仰って頂いてとても参考になりました。

一番気に入って頂き「これ欲しい!」と本気で言ってもらえたのが
帰国直前に製作したウォールナットをねじり継で組んだ小さな
スツールでした。

台形を組み合わせたスツール(Dancing Hocker)は台形の形が
めちゃくちゃキレイと褒めて頂きましたが、それだけでいいから
余計な事はしない方が良いと。

自分では面白いと思っていたものが全く面白くないと
言われてしまったりもしたのですが
縦横のバランスや厚み等を決めるセンスがもの凄くいいから
それだけで勝負した方が良いと仰って頂いたのです。フフフッ

僕自身デザインを学問として本格的に学んだ事は無いのですが
作り手の感覚として材料を見ながら作ったシンプルな作品を評価
して頂いたのは今後の自信になりました。

3月にまたお越し頂く予定なので
その時までに新しい試作品を何点か用意したいと思います。


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